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9歳から壊れ始めたハート『裏切り』

私は人を信じる事をまずしない。疑いから始まり、相手に対して大きな壁を作る。警戒心を持ち、自分の本性を見せないのだ。心の中はこんな感じ。『この子はどんな子だ?』『悪い奴じゃないか?』『私に何をしてくる?』と・・・。なので学生の頃はクラス替えの際の友達作りは苦労した。

根本にある私の性格は、人が好きで活発で明るくて、誰とでも仲良く話が出来ていた。授業中は隣の席の男の子と話し過ぎて、先生に注意されるくらい元気な子だった。その明るい性格から徐々に真逆の性格になり始めた最初のきっかけは9歳の時。

毎日放課後遊んでいた大親友のお友達にお金を盗まれたのだ。初めて親友といえる友達が出来て楽しかった日々が一変した。親戚からお年玉を貰って財布に大金を入れていたのだ。(当時の2万円は今でも大きい額だ。)お金を盗まれた次の日から親友は私を避け、口を利かなくなり別のグループと仲良くなって一切目も合わせてくれなかった。それが凄く悲しかった。『お金を盗まれる』という事よりも、大好きだった親友から『私が存在していない』かのような態度に変わってしまった事が辛かった。そして、私のことを侮辱的なあだ名で呼んでいるとクラスメイトから知らされ、私のメンタルは崩壊した。同じクラスだったから毎日学校に行くのが嫌だった。 

お金のトラブルは10歳の時にも起きた。学習塾で友達になった隣の学校の子とお金の貸し借りをして親を含む事件がまた起こった。『人は悪。人は裏切るもの』『お金は盗られる。お金は大事にしなくちゃ』と意識するようになった。

それからは、机の上に消しゴムや鉛筆が無くなっていたら、『どこに落としたのかな、どこにいったのかな』ではなく、『誰かに盗まれてしまった!』という意識に変わっていった。席を外す時も絶対に盗られたくない物は一緒に持って移動するようになった。高校生の頃はトイレや移動する際はカバンごと持ち歩いていた。大人になっても変わらない。例えば、ファミレスに行くと、カバンは通路側ではなく奥の壁側に置く。財布はハンカチに包んでカバン奥にしまってチャックをする。通行人や後ろの席の人に盗られない為だ。そしてカバンの持ち手はお尻で踏みつけてこれで盗難被害防止の完成。

あと旦那に言われて驚いた事が二つある。一つは旦那と付き合い始めの頃、私はカバンを抱えて寝ていたらしい。無意識の行動だから聞かされて驚く。あともう一つは、私が運転席に乗ったら直ぐに鍵ロックをしてしまう事。旦那がまだ車に乗っていないのにロックをかけてしまう事が何度も。この鍵ロック癖は今でも消えない。

ある日旦那が『過去に何か嫌な事あった?なんでカバンを抱えて寝るのか。車のロックも直ぐにかける事。なんでもすぐ俺に「盗ったでしょ」って言う。俺のことが信じられないか。』と言われた当時は気づかなかったけれど、今の性格や意識は、過去の辛い経験を積み重ねて徐々に作られていったんだ・・・。

だから車に乗ったら直ぐにロックをする癖があるんだ。『無施錠だと誰かに車を乗っ取られてしまうのでは。誰かにカバンを奪われてしまうのでは』という意識が頭にあるのだろう。無意識に行動に出ているんだということを旦那が気づかせてくれた。

人を疑う事、信じない事、用心深いって事は元々分かっていたけど、なぜそのような考えになってしまったのには理由があるんだ。

旦那よ、あなたは信頼できるよ。時間かかったけどね。

れみぃでした。