世間知らず、出来損ない、コミュニケーション障害などのマイナス要素を沢山抱えた私のことを、祖母はいつも気にかけてくれていた。
『れみぃは世間を知らなすぎるし、社会経験を積んでも不安だよ。結婚できないんじゃないかなぁ、、、。だから毎日コツコツ働いてお金を貯めて、老後の生活に困らないようにするんだよ。おばぁさんは、れみぃが心配でしょうがないよ、、、。』
祖母が生前元気だった頃は、この言葉を何度か言われた。 言われた当時は心の中で『世間知らず?出来損ない?私結婚できるし!』と、 自分のことを何も分かっていなかったけど、時間が経ってようやく祖母の言っている意味が分かった。
『おばぁさん、、、私結婚できたよ。だけどおばぁさんの言う通り、結婚できても大変な思いを沢山してるよ。独身の頃より結婚してからの方がはるかに大変なんだ。自分の親族と旦那の親族との関わりが増えたから大変さも倍になってるよ。旦那から一般常識を教わり、自分の無知さを知るんだ。その度に落ち込んだり、恥ずかしい思いをしているんだ。』
こんな私を受け入れてくれる旦那には感謝しているが、自分の無知さを知る度に自己嫌悪になる。
おばぁさんが元気な時に結婚の報告をしたかったな。 人生の先輩としてアドバイスを沢山聞きたかった。祖母は私の味方だったから。
私が小さい頃、祖父母の家に毎週遊びに行って、祖母の昔話や祖父との馴れ初め、両親の新婚時代の話などを聞くのが好きだった。 二人きりになったある時私にこう言ってくれた。 『親や友達に言えない悩みがあれば、おばぁさんが相談にのるから。 相談内容も誰にも言わないから何か困ったらいつでもおばぁさんに言うんだよ。』と。 おばぁさんは知っていたんだ。私が家で孤立している事、両親や兄弟と喋らない事を。 だからこの言葉が嬉しかった。
おばぁさんが生きている時は相談できなかったけど、今相談したい事沢山あるよ。 怒らないし、優しく話を聞いてくれる。
おばぁさんならどんな言葉をくれるかな、、、。
れみぃでした。